日本人の骨格や肌質に合うフルメイクの選び方とポイント

日本人の骨格や肌質に合うフルメイクの選び方とポイント

1. 日本人の骨格や肌質の特徴とは

日本人の顔立ちや骨格、そして肌質には独自の特徴があります。まず骨格についてですが、日本人は比較的丸みを帯びたフェイスラインや小さめの顎、なだらかな頬骨が特徴です。また、鼻筋があまり高くなく、目元も欧米人と比べて奥行きが浅い傾向にあります。こうした骨格は、メイクの際に立体感や陰影のつけ方に工夫が必要となります。

次に、日本人の肌質についてご説明します。一般的に、黄色味を帯びた明るいベージュ系の肌色が多く見られますが、色白から健康的なオークル系まで幅広いバリエーションがあります。質感としては、水分量がやや少なく乾燥しやすいタイプと、皮脂分泌が盛んな混合肌や脂性肌タイプも多く存在します。

また、日本特有の四季による気温や湿度の変化、花粉など環境要因から敏感になりやすい方も増えています。そのため、「毛穴の開き」「乾燥によるカサつき」「テカリ」「くすみ」といった悩みを抱えやすいこともポイントです。これらを理解した上で、自分の骨格・肌質に合ったフルメイク選びが、美しくナチュラルな仕上がりへと導いてくれます。

2. ベースメイクの選び方とコツ

日本人の骨格や肌質に合ったベースメイクを選ぶことは、フルメイク全体の仕上がりに大きく影響します。ここでは、色選びや崩れにくさ、そして自然なツヤ感を重視したベースメイク作りのポイントについてご紹介します。

日本人の肌に合う色選び

日本人の肌色はイエローベース(黄み寄り)とブルーベース(青み寄り)に大別されますが、多くの方がナチュラル系やオークル系を選ぶ傾向があります。下記の表で、肌色タイプ別におすすめのファンデーションカラーをご確認ください。

肌色タイプ おすすめカラー 特徴
イエローベース ナチュラル・オークル系 顔色が明るく健康的に見える
ブルーベース ピンクオークル・ライトベージュ系 透明感や涼しげな印象を強調

崩れにくいベースメイクの秘訣

湿度が高い日本では、化粧崩れ対策が重要です。まずは皮脂コントロール効果のある下地を使用し、Tゾーンや小鼻など皮脂分泌が多い部分には薄く重ね付けしましょう。ファンデーションもリキッドやクッションタイプより、パウダータイプやセミマット仕上げがおすすめです。また、仕上げにフェイスパウダーで軽く押さえることで持ちがアップします。

おすすめ下地・ファンデーション選び方ポイント

アイテム 選び方ポイント おすすめ仕上がり
下地(プライマー) 保湿・皮脂コントロール・UVカット機能付き 化粧ノリUP&長持ち
ファンデーション 肌質に合わせたタイプを選ぶ(乾燥肌→リキッド、混合肌→クッション or パウダー)
自分の首元と同じ色味を選ぶことが自然な仕上がりのコツです。
厚塗り感なくフィットし、ナチュラルな美肌へ導く
自然なツヤ感を出すには?

最近のトレンドは「自然なツヤ感」。ツヤタイプの下地やハイライト効果のあるファンデーションを使うと、骨格が立体的に見え透明感もアップします。特に頬骨や鼻筋など高い部分だけ軽くハイライトを入れると、日本人らしい上品な艶肌が完成します。

アイメイクのポイント

3. アイメイクのポイント

日本人の骨格に合うアイシャドウ配置

日本人は比較的まぶたが厚く、彫りが浅い傾向があります。そのため、アイシャドウはグラデーションを意識して立体感を出すことが重要です。まず、ベースカラーをアイホール全体に広げて明るさをプラスします。次に、ミディアムカラーを二重幅や目尻側にふんわりと重ねて陰影を演出しましょう。最後に、ダークカラーを目のキワや目尻に細く入れることで、自然な奥行きを引き出します。パール感の強すぎる色よりも、肌なじみの良いブラウン系やオレンジ系がおすすめです。

アイライナーで目元を引き締めるコツ

アイライナーは日本人特有の丸みのある目元に合わせて、優しい印象になるよう調整しましょう。リキッドタイプでまつ毛の隙間を埋めるように細く描き、目尻は少しだけ延長して切れ長な印象をプラスするのがポイントです。黒だと強すぎる場合は、ブラウンやグレーなど自然な色味を選びましょう。また、下まぶたにはあまり濃いラインを引かず、自然な影を作る程度がおすすめです。

眉メイクで顔全体のバランスアップ

日本人の顔立ちには、ナチュラルで柔らかなアーチ眉がよく似合います。自分の眉毛の形を活かしながら、足りない部分だけパウダーやペンシルで補うと自然な仕上がりに。眉頭は薄めにぼかし、中間から眉尻にかけて徐々に濃さを出すとバランスが取れます。また、自分の髪色より少し明るめの眉マスカラを使うと、一気に垢抜けた印象になります。

櫃姐からのワンポイントアドバイス

目元のメイクは「引き算」も大切です。派手になりすぎないように、一度手の甲で色味や濃さを調整してから塗布すると失敗しづらくなります。自分の骨格や肌質に合った色選び・テクニックで、日本人本来の美しさを最大限に引き出しましょう。

4. チークとハイライトの使い方

日本人の骨格や肌質に合わせたチークとハイライトの入れ方は、自然な血色感と立体感を演出するためにとても重要です。特に頬骨や顔全体のバランスを考慮しながらメイクすることで、よりナチュラルで洗練された印象になります。以下では、代表的な日本人の骨格タイプ別におすすめのチーク・ハイライトの入れ方をご紹介します。

骨格タイプ チークの入れ方 ハイライトの入れ方
丸顔 頬骨の少し上からこめかみに向かって斜めに入れることで、シャープな印象を演出 おでこ中央・鼻筋・あご先に控えめに乗せて立体感UP
面長 黒目の下あたりから横長に楕円形に広げることで、顔の縦ラインを強調しすぎない 頬骨上と目の下Cゾーン中心に乗せて柔らかなツヤ感をプラス
エラ張り(四角顔) 頬骨の高い位置から耳方向へふんわりぼかすとフェイスラインがスッキリ見える 額中央や鼻筋、唇の山部分にも軽く加えると女性らしい立体感が生まれる

肌質に合うアイテム選びも大切

乾燥肌にはクリームタイプやリキッドタイプ、脂性肌にはパウダータイプがおすすめです。また、日本人女性によく似合うピンクベージュやコーラル系カラーは、血色感を自然に引き出してくれます。

櫃姐ポイントアドバイス

チークやハイライトは「付けすぎない」のがポイント。ブラシに一度取った後、手の甲で余分な粉を落としてから肌に乗せると失敗しません。鏡で全体バランスをチェックしながら少しずつ重ねていくのがコツです。

5. リップ選びのポイント

顔全体のバランスを意識するリップ選び

日本人の骨格や肌質に合ったフルメイクでは、リップカラーも顔全体のバランスを考えて選ぶことが大切です。例えば、目元をしっかりメイクした場合は、リップはナチュラルな色味で仕上げると上品な印象に。一方、アイメイクが控えめな時は、鮮やかなカラーで唇にアクセントを持たせることで全体のバランスが取れます。

日本人の肌色に合わせたリップカラーの選び方

日本人の肌色は主にイエローベース(黄みより)とブルーベース(青みより)に分かれます。イエローベースの方にはコーラルピンクやオレンジ系、ベージュ系がおすすめ。ブルーベースの方にはローズピンクやワインレッド、プラム系など青みがかったカラーが肌を明るく見せてくれます。自分のパーソナルカラーを意識してリップを選ぶことで、顔全体が一気に垢抜けた印象になります。

流行色の取り入れ方

トレンドを意識したい方は、毎年発表されるシーズンごとの流行色もチェックしましょう。ただし、日本人の肌になじむ柔らかい発色や透明感のある仕上がりを選ぶと失敗しづらいです。例えば、今年流行のテラコッタやブラウン系でも、ツヤ感やシアータイプを選ぶことで重すぎず自然に仕上げられます。

櫃姐ポイント:塗り方で印象チェンジ!

フルメイクの場合、リップライナーで輪郭を整えたり、グロスで立体感を出すことで更にプロっぽい仕上がりに。またティッシュオフしてから重ね塗りすると色持ちもアップします。日常使いなら指でポンポンとぼかすだけでも抜け感が生まれるのでおすすめです。

6. メイクアップを長持ちさせるテクニック

日本人の骨格や肌質に合ったフルメイクを美しくキープするためには、日本特有の気候やライフスタイルに合わせた工夫が欠かせません。ここでは、湿度の高い夏や乾燥しやすい冬にも対応できるメイクキープ方法と、おすすめのアイテムをご紹介します。

日本の気候に負けないベースメイクのコツ

まず、ベースメイクをしっかりと長持ちさせるには、皮脂コントロール保湿がポイントです。春夏は皮脂崩れ防止下地やオイルコントロールパウダーを使い、Tゾーンなど崩れやすい部分を重点的にケアしましょう。秋冬は高保湿タイプの下地やファンデーションを選び、乾燥によるヨレを防ぎます。

おすすめアイテム

  • 皮脂吸着パウダー(例:イニスフリー ノーセバムミネラルパウダー)
  • 保湿系プライマー(例:RMK メイクアップベース)

生活スタイルに合わせたメイク直し術

仕事や学校で外出が多い方は、コンパクトなミスト化粧水やあぶらとり紙を常備すると便利です。化粧直しの際は、まず余分な皮脂を優しく押さえてからミストで潤いを与え、その後少量のファンデーションやパウダーで仕上げることで、厚塗り感なくフレッシュな印象に仕上がります。

役立つ携帯アイテム
  • フェイスミスト(例:アベンヌ ウォーター)
  • あぶらとり紙(例:資生堂 あぶらとり紙)
  • スティックタイプコンシーラー

ポイントメイクも崩れ知らずに

アイメイクは汗や涙で滲みやすいため、日本人の目元にフィットするウォータープルーフタイプを選びましょう。リップはマスク生活でも落ちにくいティントタイプがおすすめです。また、最後にセッティングスプレーを全体に吹きかければ、一日中美しい仕上がりが続きます。

ワンポイントアドバイス

朝のひと手間で差がつく!
スキンケア後、ティッシュオフして余分な油分を取ってからメイクすると、密着度がUPします。

日本人ならではの骨格や肌質を活かしつつ、日本独自の気候や生活スタイルに合わせたメイクキープ術で、自信を持って一日中輝く自分を楽しんでください。